French Coin

地域のシンボルとなる曲面の壁
雑多な喧騒を切り離し
食の場を包み込む

French Coin

計画地域:静岡県富士宮市
Location : Fujinomiya,Shizuoka,Japan
主要用途:店舗併用住宅
Principal use : Restaurant & Residence
主要構造:木造
Structure : Wooden
敷地面積:391.59㎡
Site area
延床面積:123.98㎡
Total floor area
撮影:上條泰山
Photographer:Taizan Kamijo

担当:篠原智一
Design team:Tomokazu Shinohara

富士の麓にて、地産の食材をふんだんに使用するフランス料理店とその併用住宅の計画。
車通りの多い西側道路から食事を楽しむ人々のプライバシー確保するために、
店舗と街との境界として、角地に向けて”曲面の壁”で大きく包み込む計画を提案した。
この”曲面の壁”により、包み込まれた店舗の内部空間は、雑多な街の景色とは離れた空間となる。そして西側道路からは、ほのかな灯が漏れる様子しか伺えない為、大きな看板を掲げる事なく顧客の興味をそそる事に一役かっている。
住宅部分は、”曲面の壁”と対比させた箱型とし、インナーバルコニーを用いる事で内へ開く形状となり、生活の様子が店舗を訪れる人々にわからないよう考慮している。
“曲面の壁”を中心とした大きな庇のあるテラスと店舗空間は、緩やかにせり上がっていく天井を含めて、伸びやかな安心感のある空間に仕上がった。