「Columbus」

先日のお休みにKogonada監督作品「Columbus」を観ました。
近々、現在上映されている「After Yang」を見に行くので、その事前勉強ですね。
 
Columbusはモダニズム建築の宝庫として、世界中から観光客が訪れるアメリカインディアナ州の小さな街。
そんな小さな街で、看病が必要な母の為に建築家になる夢を諦めようとしている主人公が、様々な人とふれあい新しい人生に向かって歩き出す・・・
簡単にストーリーを説明するとこんな感じ。
César Pelli等の師であるEero Saarinenの建築が映像の至る所に映し出されて、観てるだけで目の保養になります。
Eero Saarinenはチューリップチェアで有名ですね。
 
この映画はもちろんストーリーも秀逸ですが、とにかく映像美につきます。
小津安二郎を敬愛しているKogonada。
いたる箇所で小津調を感じる事ができます。
特にカメラを固定して構図を変えないところや、クローズアップ等を使わず同じサイズで撮る技法等はまさにそのまま。
建築はほぼ正対で、廊下や入り口等は必ずシンメトリーに切り取られ、その中の人間のみが動く独特な映像が静かに流れてゆく・・・
建築への愛も感じられます。
 
観終わったあとに不思議と心が温かくなる映画。
ぜひご覧ください。
 
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