オダワラノオリガミ

閉鎖的な建築物の重量感
少しでも軽減する為 軽やかな折紙で
光の空間を抱擁する

オダワラノオリガミ

計画地域:神奈川県小田原市
Location : Odawara,Kanagawa,Japan
主要用途:一戸建ての住宅
Principal use : Residence
主要構造:木造
Structure : Wooden
敷地面積:214.36㎡
Site area
延床面積:111.78㎡
Total floor area
撮影:上條泰山
Photographer:Taizan Kamijo

担当:糸井裕構
Design team:Hironari Itoi

この住宅は相模湾を望む神奈川県小田原市の高台に、40代の夫婦と小学生の子供達の為に計画された。
敷地の北側には線路があり、防音・視界の遮断等がリクエストとして挙げられた。
またクライアントは子供の頃から海を眺めていた為、景色を取り込む事に積極的ではなく
家族のプライバシーの確保が優先事項となった。
景観を取り込むが故に開放的な形態とするのではなく、あえて閉じる事により視線を内へと向ける操作をしている。
閉じる形態を選択すると、建築はより一層重いイメージとなってしまう。
そこで、一枚の紙で何にでも変化し柔らかく空間を包み込む、古くから日本で愛されている折紙をコンセプトの核とした。
閉じる事によって暗くなってしまう空間、光を集める中庭を建物の中心に計画し白い折紙で包み込む。